バーチャル思考実験室

基本的にTwitterに書き捨てたものを拾い上げて整理してます。

VRChatには2つのコンテンツしか存在しないという話

VRChatのコンテンツ

について話そうと思う。


自分の好きな姿で、自分の好きな世界を作り、他者と共有できる
VRChatという場所は大きな希望と可能性に満ちた場所だと思うだろう。
その実、VRChatのコンテンツとは2つしかないのである。


2018年の6月上旬にVRChatをやるべくゲーミングPCとOculus Riftを購入し、9ヶ月ほど遊んできました。
VRChatを始めた当初から思っていたことをここに書いていきたいと思います。

VRChatにある2つのコンテンツとは

そもそも、私が何をもって「コンテンツ」と言っているのかをはっきりさせておきましょう。
それは、VRChatにログインする目的と言い換えるのが適切かもしれません。
ゲーム的な目的の存在しないVRChatにログインする目的が何であるのか、それがコンテンツであると言えます。
あまり結論を後に回してだらだらと考えを書くのもあれなので、2つのコンテンツとは何であるかを先に書いておきます。
それは「技術」「人間関係」です。

VRChatには様々なワールドがあり、様々なアバターがあり、様々な人がいます。
そこにいる多くの人々が何をしているのかというと、技術の見せあい人間関係の構築です。
ゲーム的なミッションが存在せず、決められた導線のないVRChatの世界では、コミュニケーションと少しのゲームワールドに行くことがユーザーの行動のほぼ全てです。

VRChatにゲーム的なステータス上昇は存在しないし、ガチャやランダムドロップのような運の要素も存在しない。
そこにあるのは自身が身に着けたモデリングテクスチャシェーダーパーティクルといった純粋な技術だけで、ユーザーがやれるのはそういった(かなり限定的な)創作技術の向上しかないのです。

そしてもう一つ、人間関係の形成です。
VRChatは文字通りチャットツールであり、他者とのコミュニケーションをメインとして行うユーザーが多数です。
前述した技術の向上も他者とのコミュニケーションを行っていく上での話題作りという側面を持っています。
VRChatにおける人間関係の形成を非常に良く可視化しているものが「○○force」といったグループの形成です。
VRCグループリスト - VRchat 日本wiki
もう一歩踏み込んだ関係性の可視化に「Twitterでのお付き合い報告」等がありますがとりあえずおいておきます。(別記事書くかも)
これらはユーザー間で形成した人間関係を可視化することによる、一種の「実績」というような位置づけになっているように思います。
多くの人はおそらくそういったことを意識してはいませんが、なんにせよpublicな環境に行き新しい人間関係を構築するか、親しいフレンドと人間関係を深めるかといったことを行っています。




それで?

結局何が言いたくてこの記事を書いたのかという話ですが、ちょっと前に話題になったVR機器買ったけど後悔した」的なnoteを見て『VRChatにあるコンテンツと需要が合致しないとこうなるのか・・・』と思ったので、自分の目的整理もかねて書きました。

特にこの2つのコンテンツは別の娯楽や多くのゲームコンテンツと異なり「全てユーザー側が能動的に動く必要があり消費者的に何かが提供され続けるわけではない」ということもあり、需要と噛み合うのが難しい点になっている感じですかね。

自分的にはUnityでエフェクトとか弄ったり雑談するの楽しいんで、2つのコンテンツで需要と供給が噛み合ってるって感じです。
路傍の1ユーザーがゲーム(というかプラットフォーム)に対して新しいコンテンツを提供しようだとかは思ってないしできる気が全然しないので今のままでいいですね。